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鉄フライパンはヤスリで削って完全リセットできる

私が長年愛用している「魔法のフライパン」。購入してから既に10年を超えました。

この10年間ノーメンテ。

買った当時はツヤツヤと黒光りして綺麗だったのに。

今や見る影もなく、裏側なんて茶色の錆びが見えています。

使用後はタワシで洗った後、コンロで熱して水分を飛ばすだけという使い方にもかかわらず、10年経った今でも一応まだ使えているというのは鉄フライパンの強みですね。

とは言え、炒め物をすると黒いカスが付着するのも事実。一度完全にフライパンをリセットしてみようと思いました。

用意したのは水研ぎ用の紙ヤスリ(#240#480#1000#2000)とコンパウンド。

コンパウンドは最も目の細かい極細目を用意しました。

金属磨きと言えばピカールですが、近くのホームセンターには売っておらず、Sunliteという商品を購入しました。

フライパンを水でビショビショにし、目の粗い順からとにかく削ります。紙ヤスリは持ちやすい大きさに切って、ヤスリの表面がツルツルになったら交換します。

ちなみに、紙ヤスリは一瞬にしてツルツルになります。紙ヤスリは2枚ずつ用意しておくべきだったかもしれません。

240番の紙ヤスリで外側を磨いていくと、黒くて柔らかい素材がポロポロと落ちてきます。

よく調べると、魔法のフライパンにはシリコン系の樹脂が塗られているようです。この剥げた部分はおそらくシリコン系樹脂なのでしょう。

シリコン系樹脂により錆びにくく加工されているようですが、ヤスリで削ってしまうと錆びやすくなってしまうので、注意が必要です。

一方、内側も黒色のコーティングが剥げて、銀色の下地が見えました。内側からは黒いカスは出ませんでしたが、真っ黒な液体が出ました。

気にせず削ります。

240番を使って両面を削るとザラザラ感は無くなりました。

続いて、480番で削った後の写真がこちら。

この時点で手触りはツルツルとしています。

1000番で削った後の写真がこちら

削っても真っ黒な液体にはならなくなってきました。

2000番で削った後の写真がこちら

2000番の紙ヤスリ自体がそれほどザラザラしていないので、紙ヤスリが削れてしまっているかどうかの判断があまりつきません。なるべく満遍なく磨きました。

最後のコンパウンドはクリーム状になっています。クリームをたっぷり乗せて、乾いた布巾で磨きました。

磨かれているんでしょうか?手応えはありません。

最後は中性洗剤を付けて良く洗い、加熱乾燥させました。

磨いた結果は?

まず驚いたのが、表面の滑らかさ。もちろん、手で触ってもツルツルしていますが、油をフライパンに敷くと、さらに違いが分かります。

油でさえ弾くほど、フライパンの表面がツルツルになりました。

そのまま炒め物をしてみましたが、火は直ぐに入るし、具材もフライパンの上を本当に良く滑ります。今までのフライパンは何だったんだと思うくらい、別物に生まれ変わっていました。

お肉を焼いても全然フライパンに張り付きません。

磨く前はいくら油を追加しても直ぐに油が無くなって焦げ付いていました。磨いた後は油が切れにくく、使い勝手が全然違います。

フライパンのリセットは定期的にやりたいと思いました。

磨いているときはシリコンが剥げていっているからなのか、結構臭いです。黒色のコーティングも落ちてくるので、手も真っ黒になるので気を付けてくださいね。

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